Vol.1 名作家具を訪ねて〜田園調布 Gallery Attic
アンティーク&アップサイクルで紡ぐ物語
東京都・田園調布の静かな高台に佇む「Gallery Attic」は、完全予約制のギャラリーショップ。そこはまるで美術館のような空間で、時代を超えた名作家具との対話が待っています。今回の記事では、アンティークとしての歴史ある価値と、現代に受け継がれるアップサイクルの視点で、その魅力を深掘りします。


アンティークとしての本物の価値
Gallery Atticでは、ピエール・ジャンヌレ、ジャン・プルーヴェ、シャルロット・ペリアン、ピエール・シャポなど、20世紀の巨匠たちの オリジナルヴィンテージ(リプロダクトではなく本物)を取り扱っている(gallery-attic.com)。
とりわけ、ル・コルビュジェ&ジャンヌレがインド・チャンディーガル都市計画で手掛けた家具は、修復を経て再び現代の日常へ。素材やデザインに宿る「本物の物語」が、空間に深い趣を与えています。


アンティークの魅力:
アップサイクルとして蘇る物の再生
Gallery Attic内では、単なる「保存」ではなく、素材とストーリーを再活用する、アップサイクルの精神も息づいています。修復された家具は新たな居心地を提供し、上階の住居兼ショールームでは、実際に使われて生き続けています。


アップサイクルの視点:
Gallery Attic × RETANGO:和と洋の融合
ギャラリーの一角には、伝統文化と現代の感性を融合し、モノとコトの魅力を伝えるプロジェクト『RETANGO(リタンゴ)』が彩りを添えます。織物の町京丹後でSUMINOE株式会社が手がけるラグジュアリーブランド『RÈI(レイ)』をはじめ、RETANGOがセレクトするヴィンテージチェア、伝統工芸やアートピース、歴史あるプロダクトを取り扱っています。
RÈIは、140年以上の歴史ある工房技術を京丹後の職人が素材のもつ質感やぬくもりを昔ながらの製法で一針一針丹精込めて織りなす、現代に蘇らせた上質なラグコレクションです。ジョージア・オキーフから着想した色彩は、海外ヴィンテージ家具と調和する”アップサイクル感覚”に満ちています。


ポイントまとめ:
11月はアカデミーSDGs月間
町田ひろ子アカデミーでは、インテリア業界に携わる方へ向けて今一度SDGsを考える、SDGs月間を設定しています。各メーカーでは商品を開発する際にSDGs的視点を持って臨むことは今や必須です。お客様も環境意識が高まっており、プランニングする際に意見を求められる事もしばしばです。お一人お一人が仕事をする上で視座を持ち、より良い提案に活かして頂きたいと思っております。